つば九郎とは?畜ペンと呼ばれる愛されキャラクター
東京ヤクルトスワローズの公式マスコットキャラクターとして1994年4月9日にデビューしたつば九郎。2024年にデビュー30周年を迎えた彼は、その愛くるしい見た目とは裏腹に、歯に衣着せぬ毒舌と自由奔放な発言で、「畜生ペンギン(畜ペン)」と呼ばれながらも、プロ野球界を代表するマスコットキャラクターとして愛され続けています。
背番号は2896番で、これは「ツバクロウ」の語呂合わせです。
ヤクルトの選手たちよりもグッズ売上が多く、プロ野球のマスコットとして初めて主催試合2000試合出場を達成した、まさにレジェンド的な存在です。
つば九郎の名言1:「人生は向かい風」
つば九郎の名言の中でも特に有名なのが「人生は向かい風」という言葉です。この言葉について、彼はこう続けています。「追い風ってなかなか吹かん。でも追い立てられるの好きじゃないから常に向かい風でいいわ。前進しにくいけど、ゆっくりゆっくりと」
この言葉は、人生の困難を前向きに捉え、マイペースで進んでいくことの大切さを教えてくれます。向かい風に逆らいながらも、着実に前進していくツバメの姿を思い浮かべさせる、深い哲学が込められた名言です。
つば九郎の名言2:「きのうがおわりではない」
2015年、東京ヤクルトスワローズはセ・リーグ優勝を果たしたものの、日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスに敗れました。その後、つば九郎がブログに綴った言葉が「いいわけはしんぽのてき!きのうがおわりではない。きのうからまた、はじまりました!!」です。
「きのうがおわりではない」というメッセージは、開催試合の連続出場を続けるつば九郎にとっても、ひとつひとつ積み重ねていく課題として共有している想いでもあります。敗北を糧にして、新たな挑戦を始める決意が込められた、ファンの心を打つ名言となりました。
つば九郎の名言3:「ひんのない、きたないやじはやめましょう」
2018年4月3日のスワローズ対カープ戦で、カープの今村猛投手の投球が川端慎吾選手の頭部を直撃し、今村投手は危険球退場になりました。その際、一部のスワローズファンから口にすべきではないヤジが飛びました。
これに対して、つば九郎はブログで「ひんのない、きたないやじはやめましょう」と続け、「それを、ちびっこが、まねをしていってるんです。いみもわからずに」と真意を伝えました。「ちびっこが、こんやいえにかえり、かぞくのかたがきいたら、しょっくをうけるよ」という言葉には、子供たちへの配慮と、スポーツマンシップの大切さが込められています。
つば九郎の毒舌フリップ芸:時事ネタから選手いじりまで
舛添都知事ネタ
2016年6月7日の試合前イベントで、ファンからヤクルトが弱い理由を聞かれた際、ズバッと当時の舛添都知事のせいにしました。政治ネタも躊躇なく取り入れる、つば九郎らしい切れ味鋭いフリップ芸です。
「100エラーおめでとう」事件
現コーチの宮本慎也選手が2000本安打まであと少しという時、一足早く失策100という記録を達成。つば九郎は「100エラーおめどう」のフリップを持参して登場しました。ベテランも若手も関係なく、誰にでも毒を吐くつば九郎の真骨頂です。
優勝パレードでの「別れろ!」
2015年のヤクルト優勝パレードで、声援を送るカップルに手を振って応えながら、フリップには「別れろ」という文字が書かれていたという伝説的な瞬間。SNSでも大きな話題となりました。
つば九郎の日常の名言:ブログで綴られた温かい言葉
「みんなえみふる」「きょうもえみふる」
つば九郎が毎日更新していたブログは、いつも「みんなえみふる」「きょうもえみふる」という、笑おうねという励ましで終わっていました。365日休まず更新され、記事数は10,000を超えるブログには、ファンへの愛情が詰まっています。
つば九郎語録
「えみふる」「ゆだんたいてきおでんたいやき」「いそがしやえがし」「る〜び〜」「し〜す〜」「ごいす〜」「じゃーまね」「めからあせ」「おさっしください」「おとなのじじょう」「おとももち」など、つば九郎独特の言葉遊びは、ファンの間で愛され続けています。
災害時に見せた真摯な姿勢
2018年の北海道胆振東部地震などの災害時には、「くにのえらいひとたのみます。おねがいします」というメッセージを発信しました。普段の毒舌とは異なり、被災者への配慮と国への真摯な要望を込めた言葉に、多くの人が感動しました。
契約更改での名言集
つば九郎はプロ野球界で初めて契約更改を行ったマスコットとしても知られています。歴代の契約更改では数々の名言を残してきました。
- 「こじんてきにはにしあざぶのちあんをまもりたい」(市川海老蔵暴行事件をいじる)
- 「だいりにんの、すこっと・ぼらすしに、そうだんします」(FA交渉を模して)
- 2024年1月の契約更改では「しょうぶしのめから、『$』のめになっていた」と元選手をいじる
つば九郎の代表的なパフォーマンス
空中くるりんぱ
五回終了後に行う、ヘルメットを高く放り投げてそのまま頭に装着させようとするパフォーマンス。2015年シーズンから始めたが、2023年10月時点で成功したことは一度もない。ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの一発芸・くるりんぱのオマージュとされています。
バズーカパフォーマンス
スタンドへ向けてTシャツを撃ち込むバズーカパフォーマンスは、神宮球場だけでなく遠征先でも行われる定番の演出です。
村上宗隆への愛情あふれる名言
2024年5月、シーズン序盤で苦戦していた村上宗隆選手について「たぶんそろそろ『むらびとさま』が『むらかみさま』にへんしんするとおもうので。やっぱりかれがうたないともりあがらない」とコメント。チームの主軸への期待と愛情が込められた言葉です。
まとめ:つば九郎の名言が教えてくれること
つば九郎の名言は、単なる笑いや毒舌だけではありません。「人生は向かい風」「きのうがおわりではない」といった言葉には、困難に立ち向かう勇気と、前を向いて歩き続ける大切さが込められています。
時には鋭い毒舌でファンを笑わせ、時には温かい言葉で励まし、そして時には真摯なメッセージで社会問題にも向き合う。つば九郎の言葉は、30年間にわたってヤクルトファンだけでなく、多くの野球ファンの心に響き続けています。
「おーらがある」誰かが言葉にしてくれることで救われる何かがあるように、つば九郎の名言は、これからも多くの人々の心の支えとなり続けることでしょう。毒舌と愛情、笑いと感動が同居する、唯一無二のマスコットキャラクター・つば九郎。その名言の数々は、プロ野球という枠を超えて、私たちの人生に勇気と笑顔を与えてくれる宝物です。


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