村上宗隆選手、ついにメジャー挑戦へ
東京ヤクルトスワローズの主砲・村上宗隆選手が、2025年シーズン終了後にポスティングシステムを利用してメジャーリーグへ挑戦することが正式に発表されました。2025年11月8日、ヤクルト球団がMLBにポスティング申請を行い、全30球団への通知が完了しました。
村上選手は2022年にNPB日本選手最多となる56本塁打を記録し、史上最年少の22歳で三冠王を獲得した日本球界のスーパースターです。2025年は上半身の不調で56試合の出場にとどまりましたが、22本塁打、打率.273、OPS1.043という驚異的な数字を残し、その圧倒的なパワーを証明しました。
契約金は1億ドル(約153億円)を超えると予想されており、アメリカのメディアでも大きな注目を集めています。では、村上選手の獲得に興味を示している球団はどこなのでしょうか。それぞれの球団の特徴を詳しく見ていきましょう。
ニューヨーク・ヤンキース:伝統と格式のピンストライプ軍団
本拠地と歴史
ニューヨーク・ヤンキースは、ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区に本拠地を置く、メジャーリーグを代表する名門球団です。本拠地のヤンキー・スタジアムは2009年に開場した新スタジアムで、「ルースの建てた家」と呼ばれた初代スタジアム(1923年開場)の伝統を受け継いでいます。
球団は1901年にアメリカンリーグ創設時にボルチモア・オリオールズとして誕生し、1903年にニューヨークへ移転、1913年に現在のヤンキースという名称になりました。チーム名の由来は、アメリカ北東部出身者を指す「ヤンキー」という俗称からきています。
輝かしい実績と球団の雰囲気
ヤンキースの最大の特徴は、その圧倒的な成功の歴史です。ワールドシリーズ優勝27回、リーグ優勝40回という記録は、いずれもMLB最多を誇ります。永久欠番の数も22と群を抜いており、1桁の背番号はほぼすべて永久欠番となっています。
球団は厳格な規律でも知られており、長髪や無精ヒゲを生やすことは認められていません。たとえ大物選手であっても例外はなく、規律を守れない選手は獲得しないという徹底した方針を貫いています。この「由緒正しきチーム」という伝統が、ヤンキースのブランド価値を高めています。
歴代の名選手と日本人選手
ヤンキースの歴史は、まさに野球のレジェンドたちの歴史です。1920年にレッドソックスから獲得したベーブ・ルースが球団の黄金時代の幕を開け、その後もルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、レジー・ジャクソン、デレク・ジーター、アレックス・ロドリゲスといったスーパースターたちが次々と活躍してきました。
日本人選手も数多く在籍しており、伊良部秀輝(1997-99年)、松井秀喜(2003-09年)、井川慶(2007-08年)、黒田博樹(2012-14年)、五十嵐亮太(2012年)、イチロー(2012-14年)、田中将大(2014-20年)の7名がヤンキースのユニフォームを着てプレーしました。
特に松井秀喜選手は2009年のワールドシリーズでMVPに輝き、日本人選手として史上初の快挙を達成しました。また、田中将大投手も7年総額1億5500万ドルという大型契約でヤンキースに加入し、チームの主力として活躍しました。
村上獲得への本気度
米メディアによると、ヤンキースは村上選手の獲得に非常に積極的だとされています。地元放送局YESネットワークの著名なアナウンサー、マイケル・ケイ氏は「ヤンキースが彼を獲得できれば最高だと思っていることを知っている」と発言しており、球団の本気度がうかがえます。
ヤンキースは一塁手のポール・ゴールドシュミットと1年契約を結んでおり、2026年オフには一塁が空くことから、村上選手のポジションとしても最適だと考えられています。また、本拠地ヤンキー・スタジアムは左打者に有利な球場として知られており、左打ちの村上選手には理想的な環境と言えるでしょう。
ニューヨーク・メッツ:新時代を築く挑戦者
本拠地と創設の経緯
ニューヨーク・メッツは、ニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ区に本拠地を置く球団です。本拠地のシティ・フィールドは2009年に開場した比較的新しい球場で、収容人数は約4万1000人です。
メッツは1962年のエクスパンション(球団拡張)によって創設された比較的新しい球団です。ブルックリン・ドジャースとニューヨーク・ジャイアンツが西海岸へ移転したことで空白地となったニューヨークに、ナショナルリーグの新球団として誕生しました。
チーム名の「メッツ」は、「都会っ子」を意味する”Metropolitans”を短縮したもので、1880年代に存在したニューヨーク・メトロポリタンズを元にしています。チームカラーの青とオレンジは、ドジャースとジャイアンツをそれぞれ連想させる色であると同時に、ニューヨーク市旗の色でもあります。
球団の雰囲気と歴史
メッツはヤンキースと同じニューヨークに本拠地を置いており、両チームの対戦は「サブウェイ・シリーズ」と呼ばれています。サブウェイとは地下鉄のことで、両チームの本拠地がニューヨーク市地下鉄で結ばれていることに由来します。
メッツは1969年と1986年に2回のワールドシリーズ制覇を達成しています。ヤンキースと比べると優勝回数は少ないものの、2015年には生え抜きの若手選手を中心に9年ぶりの地区優勝を果たすなど、チームの団結力と育成力で知られています。
村上獲得への積極性
メッツの編成本部長デビッド・スターンズ氏は2025年シーズン中に来日して村上選手を視察しており、早い段階から獲得に向けて動いていました。米メディアは、メッツが契約のオプトアウトを表明したピート・アロンソ内野手に代わる大砲候補として、村上選手を「検討すべき興味深い選択肢」と評価しています。
メッツは2025年オフに15年総額7億6500万ドルという歴代最高額でフアン・ソト外野手を獲得するなど、積極的な補強を展開しています。チーム総年俸はメジャー2位の約513億円に達しており、村上選手獲得に向けた十分な資金力を持っていると言えるでしょう。
シアトル・マリナーズ:日本人選手の聖地
本拠地と球団の特徴
シアトル・マリナーズは、ワシントン州シアトルに本拠地を置く球団です。本拠地のT-モバイル・パーク(旧セーフコ・フィールド)は、開閉式の屋根を持つ近代的な球場で、雨の多いシアトルの気候に対応した設計となっています。
マリナーズは1977年のMLBエクスパンションにより創設された比較的新しい球団です。チーム名の「マリナーズ」は「船乗り」や「水夫」を意味し、太平洋岸北西部最大の港町であるシアトルの海洋文化を象徴する名前として一般公募で選ばれました。MLBで最北端に位置する球団でもあります。
日本との深い絆
マリナーズは、日本とのつながりが最も強い球団として知られています。かつて任天堂の山内溥会長(当時)が球団に出資し、フロリダ州への移転を阻止したという経緯があります。
これまでに11人もの日本人選手が在籍しており、その中にはイチロー、佐々木主浩、長谷川滋利、城島健司、岩隈久志、川崎宗則、青木宣親、菊池雄星といった名選手たちが名を連ねています。
特にイチロー選手は2001年にマリナーズでメジャーデビューを果たし、新人王とMVPを同時受賞するという快挙を達成しました。2004年にはシーズン最多記録となる262安打を記録し、2025年には米国野球殿堂入りも果たしています。現在もマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして球団に関わっており、試合前の練習で選手を指導する姿が見られます。
輝かしい記録と今後の展望
マリナーズは2001年にMLB最多タイとなるシーズン116勝を記録するという輝かしい歴史を持っています。ただし、MLB30球団で唯一ワールドシリーズ進出を経験していない球団でもあり、悲願の初制覇を目指しています。
米メディアによると、マリナーズは内野手の補強が急務とされており、村上選手は理想的な補強候補と見られています。米MLBネットワークのジョン・モロシレポーターは「イチロー、佐々木主浩ら日本選手がかつて活躍したチームで、村上選手にとっても環境は整っている」と分析しています。
その他の有力候補球団
メジャー公式サイトによると、上記3球団以外にも、フィラデルフィア・フィリーズ、ロサンゼルス・ドジャース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックス、サンディエゴ・パドレスなどが村上選手の獲得に興味を示していると報じられています。
特にドジャースは、大谷翔平投手、山本由伸投手、佐々木朗希投手という日本人スター選手を擁しており、村上選手にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。ただし、一塁にフレディ・フリーマン、DHに大谷翔平が固定されているため、ポジション的には他球団ほどの適合性は高くないかもしれません。
まとめ:村上選手の選択に注目
村上宗隆選手のメジャー移籍先として、現時点でニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、シアトル・マリナーズの3球団が有力視されています。
伝統と格式のヤンキース、積極補強を展開するメッツ、日本人選手の実績豊富なマリナーズ。それぞれに魅力的な特徴があり、村上選手がどの球団を選ぶのか、ファンとしては非常に楽しみです。
交渉期間は米東部時間の2025年12月22日午後5時(日本時間12月23日午前7時)までとなっており、年内には移籍先が決定する見込みです。日本球界を代表するスラッガーが、メジャーリーグでどのような活躍を見せるのか、今後の動向に注目が集まります。
スワローズファンとしては寂しい気持ちもありますが、村上選手の夢の実現を心から応援したいと思います。メジャーの舞台で、あの豪快なホームランを見られる日が待ち遠しいですね!
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