2025年10月23日に開催されたプロ野球ドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズから1位指名を受けた松下歩叶(まつした・あゆと)選手。東京六大学野球を代表する強打の内野手として、多くのヤクルトファンが期待を寄せています。
背番号は6!
ヤクルトの「6」といえば、宮本慎也さんが現役1年目の1995年から引退する2013年まで19年間背負った番号です。それだけ期待を込めて渡された番号なはず。
本記事では、そんな期待のドラ1、松下選手の基本プロフィールから小学校時代からの野球人生、そして彼がヤクルトスワローズで活躍が期待される理由まで、詳しくご紹介していきます。
松下歩叶選手の基本プロフィール
生年月日・出身地・体格データ
松下歩叶選手は、2003年4月14日生まれの22歳(2025年現在)で、神奈川県南足柄市出身です。身長181cm、体重85kgという恵まれた体格を持ち、右投右打の内野手として活躍しています。
プロ野球選手として理想的な体格を持つ松下選手は、その体格を活かした力強い打撃と、内野の複数ポジションを守れる器用さを兼ね備えています。
ポジションと守備の特徴
主なポジションは内野手で、二塁手と三塁手の両方を高いレベルでこなすことができます。大学時代は2年秋に二塁手、3年春秋には三塁手でベストナインを獲得しており、その守備力の高さを証明しています。
「守備ではどこでも高いレベルで守れるというのが僕の売り」と本人も語っているように、複数ポジションを守れる柔軟性は、プロ入り後も大きな武器となるでしょう。
小学校時代 ~野球との出会いとベイスターズジュニア~
南足柄小学校と狩野エンゼルス
松下選手は南足柄市立南足柄小学校に通い、1年生の時に狩野エンゼルスで野球を始めました。野球を始めたきっかけは、2009年の侍ジャパンWBC優勝に心を奪われたことだったと言われています。
地元の少年野球チームで基礎を学び、6年生では主将としてチームを引っ張る存在へと成長しました。当時のポジションは遊撃手(ショート)でした。
ベイスターズジュニア選出の快挙
小学校6年生の時には、横浜DeNAベイスターズジュニアに選出され、主将を務めました。ベイスターズジュニアは、神奈川県内の優秀な小学生選手が選抜される名誉あるチームです。
この経験が、後の野球人生において大きな自信となり、より高いレベルでの野球を目指すきっかけとなりました。
中学校時代 ~静岡裾野リトルシニアで全国制覇~
南足柄中学校と静岡裾野リトルシニア
松下選手は南足柄市立南足柄中学校に進学しましたが、野球は静岡裾野リトルシニアに所属してプレーしていました。地元神奈川から静岡のチームに通うという決断は、より高いレベルでの野球を追求する姿勢の表れでした。
リトルシニア日本選手権での優勝
中学3年生の夏、リトルシニア日本選手権大会2018で優勝を果たしました。内野手として主力メンバーとして出場し、全国大会制覇という輝かしい成績を残しています。
この全国優勝の経験は、プレッシャーのかかる大舞台での戦い方を学ぶ貴重な機会となり、後の高校・大学での活躍の礎となりました。
高校時代 ~桐蔭学園での成長と憧れの先輩~
桐蔭学園高校への進学
松下選手は、静岡裾野リトルシニアの監督に勧められて、神奈川県の強豪・桐蔭学園高等学校へ進学しました。桐蔭学園は多くのプロ野球選手を輩出している名門校です。
早期からのレギュラー定着
高校では1年春からベンチ入りを果たし、1年秋からは遊撃手としてレギュラーに定着。2年秋からは4番ショートとしてチームの中軸を担いました。
3年生では副主将も務め、チームのリーダーとしての役割も果たしていました。残念ながら甲子園出場は叶いませんでしたが、神奈川県内では強打のショートとして注目される存在でした。
森敬斗選手との出会い
2学年上には、現在横浜DeNAベイスターズで活躍する森敬斗選手がいました。松下選手は森選手を憧れの選手として挙げており、同じショートのポジションで先輩の背中を追いかけながら成長していきました。
大学時代 ~法政大学での飛躍と日本代表MVP~
法政大学経営学部への進学
高校卒業後、松下選手は法政大学経営学部へ進学し、東京六大学野球連盟でプレーすることになりました。法政大学野球部は、山本浩二氏や江川卓氏など、多くの名選手を輩出している伝統校です。
レギュラー定着と3季連続ベストナイン
大学2年秋から二塁手でレギュラーに定着し、ベストナインを獲得。3年生からは主戦場を三塁手に移し、春秋ともにベストナインを獲得して、3季連続でベストナインに選出されました。
東京六大学野球通算12本塁打を記録し、レギュラーに定着した2年秋から4年秋まで、すべてのシーズンで6三振以内に抑えるなど、長打力とコンタクト能力を兼ね備えた打撃が特徴でした。
法政大学主将としてのリーダーシップ
4年生の2025年春からは、法政大学硬式野球部の主将を務めました。チームをまとめる統率力と、自らがプレーで引っ張る姿勢は、チームメートからの厚い信頼を得ていました。
日米大学野球選手権でのMVP受賞
2025年の第45回日米大学野球選手権大会では、日本代表の主将として5勝全勝の完全優勝に貢献。打率.315、5打点、1本塁打を記録し、最高殊勲選手賞(MVP)を受賞しました。
日本代表を史上初の3連覇・21年ぶりの完全優勝という快挙に導いたリーダーシップと実力は、プロのスカウトたちに強い印象を残しました。
2025年ドラフト ~ヤクルトスワローズが1位指名~
ドラフト会議当日の様子
2025年10月23日のドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズが松下選手を1位指名しました。法政大学のボアソナード・タワーに設けられた特設会場には、松下選手と野球部員約50名が集まり、運命の瞬間を見守りました。
ヤクルトが単独指名に成功
ヤクルトが見事一本釣りに成功した形となり、競合することなく交渉権を獲得しました。これは球団が松下選手の実力と将来性を高く評価していた証でもあります。
松下歩叶選手の特徴と強み
バランスの取れた打撃能力
生粋の長距離砲というよりはバランスに秀でた総合的な打撃力が持ち味で、甘い球はスタンドに放り込みながらも、難しいボールはコンパクトな振りで弾き返すことができます。
オリックスは初戦対応と初球を振る力を評価、DeNAは変化球対応、ヤクルトはコンタクト力とバランス、巨人は長打力を評価するなど、各球団のスカウトから高い評価を受けていました。
複数ポジションを守れる器用さ
内野の二塁と三塁を高いレベルで守れることは、チーム編成において大きなアドバンテージとなります。身長181cmと内野手としてはプロに混ぜても遜色ない体格を持ち、脚や肩といった身体能力もプロの中でも並より上の部類。守備の動きも足運び・グラブ捌きともに軽やかで、送球がそれる場面もあまり見ません。
リーダーシップと勝負強さ
大学と日本代表の両方で主将を務めた経験は、プロ入り後もチームに良い影響を与えることでしょう。2024年秋季リーグでは得点圏打率.450という圧巻の成績を残すなど、勝負強さも兼ね備えています。
ヤクルトスワローズでの期待される役割
内野陣の強化と世代交代
ヤクルトスワローズは近年、内野陣の攻撃力不足が課題となっていました。内野陣の攻撃力不足が課題のチームなら1年目から多くの出場機会を得るだろうと予想される松下選手は、即戦力として期待されています。
村上宗隆選手の後を継ぐ中軸候補
不動の4番・村上宗隆のメジャー挑戦が確実視されており打線の弱体化が懸念される中、松下が低迷打破への起爆剤になってほしいという期待が寄せられています。
長打力とコンタクト能力を兼ね備えた松下選手は、将来的にはチームの中軸を担う存在として成長することが期待されています。
おわりに
松下歩叶選手は、小学校1年生から野球を始め、着実にステップアップを重ねてきました。ベイスターズジュニア、リトルシニア全国優勝、桐蔭学園での活躍、そして法政大学でのベストナイン3季連続受賞と日本代表MVP。その輝かしい経歴は、努力と才能の結晶です。
181cm・85kgという恵まれた体格、バランスの取れた打撃、複数ポジションを守れる器用さ、そして主将としてチームを引っ張るリーダーシップ。これらすべてを兼ね備えた松下選手は、間違いなくヤクルトスワローズの未来を担う選手となることでしょう。
神宮球場を本拠地とするヤクルトで、大学時代から慣れ親しんだ神宮のマウンドでプレーできることは、松下選手にとっても大きなアドバンテージとなるはずです。
2026年シーズンから始まる松下歩叶選手のプロ野球人生に、多くのヤクルトファンが期待を寄せています。新たなスワローズの顔として、そして将来の日本球界を背負う選手として、松下選手の活躍を心から応援していきましょう!

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